大正・昭和期に活躍した版画家・川瀬巴水の作品展を鑑賞しに、石川県立美術館へ行ってきました。
全国を旅して各地の四季折々を描いた作品の数々。
優しく静かに時が流れているように佇む風景は、どれも詩的で愛おしい。
行ったことのある場所。行きたいと思っている場所。
どれもすぐ目の前に広がっているようで、旅情をかき立てられます。
影の中に浮かび上がる光、あるいはさらなる深い陰影など、光と影の描写が素晴らしい。
海や川の水面の表情、木々や石垣の質感など、どの作品も見事でつい見入ってしまいます。
創作というものへの衝動が湧き上がります。
大いに刺激になりました。
木版画の制作過程に興味が湧きます。
会場で上映されていたビデオでおおまかな工程はわかったけど、もっと細かく順を追って一色ごとに見てみたい。現在のデジタルペインティングでいえばレイヤーを重ねていく感じでしょうか。
「川瀬巴水と渡邊庄三郎の新版画チャンネル」とかいうYouTubeがあったら絶対チャンネル登録するよ。
気に入った作品のポストカードを買って帰ろうと思いましたが、どれも欲しくて迷ってしまいます。
結局、全作品が載っている分厚い図録を買ってしまいました。